激動する現在を生きる私たちにとって「歴史を学ぶ」ことにどのような意味があるのだろうか。歴史学とは決して過去の出来事を暗記する学問ではない。「歴史を学ぶ」意味とおもしろさを、16人の歴史学者がわかりやすく解き明かす。

内容:現在『歴史を学ぶ人々のために』を出版するということ 須田努著. 三・一一からの歴史学 中嶋久人著. 新自由主義時代の歴史学 大門正克著. 歴史学・歴史教育の現在 齋藤一晴著. 日本軍「慰安婦」問題と歴史学 吉見義明著. 日本の朝鮮侵略史と朝鮮人の主体性 加藤圭木著. 構築主義とジェンダー、セクシュアリティ 及川英二郎著. 中近世移行期研究の視座 長谷川裕子著. 近世地域社会研究の可能性 渡辺尚志著. 境界・周縁からの視座 檜皮瑞樹著. 〈境界〉を創りだす力 小田原琳著. 日本経済史研究の現状と課題 高柳友彦著. ホモ・モビリタスの問う〈歴史〉 北條勝貴著. 思想史という立ち位置 若尾政希著. なんじの敵を赦せるか 菊池秀明著. 生・病・死、生存の歴史学 石居人也著