没後20年、平成が終わる今、改めて江藤淳を読み直す。巻頭対談「平成が終わった今、江藤淳から何を受け取るか」中島岳志×平山周吉、論考「轟々たる雷鳴に死す――江藤淳と喪失なき時代」與那覇潤、「十条の江藤淳」苅部直などを収録。

内容:平成が終わった今、江藤淳から何を受け取るか 中島岳志述 平山周吉述. 「行動特徴ノート」から. 江藤淳アルバム. 江藤淳氏自死 西部邁著. 『寒』かった江藤さん 古井由吉著. 崩落に抗して 福田和也著. 谷崎賞の二作品. 青空を待てなかった天才の最期. 三島由紀夫「自決の日」. 一九六〇年代を送る. "科学的"言語論の試み. 村上龍・芥川賞受賞のナンセンス. 批評文学の百年. 日本の家族 上野千鶴子述. どのようにして批評家となるか? 大江健三郎著. 江藤淳 埴谷雄高著. 江藤淳-存在の不安 高山鉄男著. 劣情について. 井筒先生の言語学概論. 文藝賞・三島由紀夫賞選評〈抄〉. 江藤淳『小林秀雄』 大岡昇平著. 文学者の外国生活 小島信夫著. 政治的人間の研究 柄谷行人著. 政治的モチーフは仮面か 西尾幹二著. 江藤淳『昭和の文人』 吉本隆明著 ほか12編