新型コロナウイルスの蔓延という、未曽有の災禍のさなか、書き手たちは何を考えていたのだろう。「エッセイ」という枠組みのなかで、何を書き記そうとしたのだろう。2020年に新聞・雑誌等に発表された中から選りすぐった、エッセイのアンソロジー。

内容:よねー予想 北大路公子著. 小説を書いてみては 星野智幸著. オンライン授業事始め 伊藤比呂美著. 栞と山椒魚 佐藤雅彦著. ことばの来し方 青木奈緒著. うたびとの業 小佐野彈著. 代本板とZoom 永田紅著. スロー・リーディング 旦敬介著. 金一封 彬子女王著. 真っ白な大きな紙 吉田篤弘著. 海を隔てバズった母 岸田奈美著. 演じる笑いにこだわり 西条昇著. 美しく逢うこと 堀江敏幸著. 旅の病 宇佐見りん著. 七輪大会 出久根達郎著. 抱擁 小池昌代著. 雨雨雨雨雨雨 村田喜代子著. 坪内祐三さんを悼む 重松清著. 空腹感も分からない 朝倉かすみ著. 手 遠野遥著. 名実況の効果 宮田珠己著. 葡萄の葉からもれる日 岩阪恵子著. ごちそうさま 浅田次郎著. 心は自由 ふくだももこ著. 「第九」再び抱き合えるか 岡田暁生著 ほか52編