上海、マレー半島、インドネシア、パリ。『マレー蘭印紀行』『どくろ杯』等にも綴られた詩人と妻の4年に及ぶ放浪の旅を、本人たちへのインタビュー、その旅に魅せられた21人のエッセイで辿る。

内容:不穏な漂泊者 金子光晴述 開高健聞き手. 人生五十年、あとは急降下 金子光晴述 寺山修司述. 金子光晴の周辺 森三千代述 松本亮聞き手. 『マレー蘭印紀行』『詩人』『新雑事秘辛』 松本亮著. 『どくろ杯』『ねむれ巴里』『西ひがし』 秋山清著. 光晴夫妻と巴里での出逢い 永瀬義郎著. 金子光晴の「時間」 阿部良雄著. あくび 茨木のり子著. 金子光晴について 吉本隆明著. 悪友金子光晴と私 中西悟堂著. 詩の蘇生に向かう放浪のヴェクトル 清岡卓行著. 「生きている」流浪者の眼 窪田般彌著. 怪物が死んだ 草野心平著. 地獄の見世物としてのパリ 田村隆一著. 螢の樹 奥本大三郎著. 空白の海を越えて 小林紀晴著. 金子光晴と森三千代を知らない 島尾伸三著. 金子光晴 福田和也著. 暇と求婚 角田光代著. 「自由な関係」を探しに 山崎ナオコーラ著. 私がいちばん読み返した本 高野秀行著. 旅の混沌 沢木耕太郎著