自由に生きていいんだと、何か妙な元気をもらえる本。作者は発泡スチロールの板で家を作って、それを背負って日本各地を歩いている。日本だけではない、スウェーデンや韓国へも出かけている。別に旅をしているわけではないと本人は言っている。行った先で家をおかせてもらうために、まず土地の持ち主と交渉するそうだ。家が落ち着いたらトイレ・風呂場(銭湯)などを見つけ、周辺の絵地図を描く。かれはそれを間取り図と呼んでいる。何ともユニーク。生活費はというと、訪ねてまわる各地の家の絵を描いて、それが収入になるそうだ。何のためにこういうことをしているのかについては明確に語っていないが、そんなユニークな行動を通して見えてくることや人との出会いはとても濃密なんだろうなと思った。
なちかつ
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