なちかつ
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 赤羽末吉さんはこの絵本を描きあげるのに7年もかかったという。お話に出てくる機織り機を描くために、東北地方はじめ各地の博物館を調べて回ったり、さらにその機織り機が使われていた時代、地方の人々の服装や暮らしぶりを調べたりしていたらそれぐらいの時間がかかったそうだ。なぜそこまで?、赤羽さんは「絵描きが、編集者に助けてもらいながら、七年かかってやっと一冊の絵本を作る。なんで不思議なことがあろうか。いいか、相手は子どもなんだぜ」と。“相手は子ども”、描かれた絵が本当かうそか子どもにはわからない。だからこそ、手抜きは許されない。ほんものを描く。そんな子どもへの誠実さ、プロ意識をもって作られた絵本をぜひ読んでみてください。

2024年 (令和6年)
12月22日(日)
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