保育士として、母親として、そして子どもの本の作者として、自身の豊富な経験から子育ての楽しさを語っている。子育ての方法というよりは、育っていく子どもと過ごす楽しさを存分に語っており、現在子育て中のお母さん、お父さんへの励ましの書だ。絵本作家らしく、特に子どもと一緒に本を読む楽しさ、大切さについて力説されている。
見出しから、「子どもは、抱いて、降ろして、ほっといて」、「読み聞かせでなく、子どもと一緒に読む」、「安心の場(お母さん、お父さんの膝の上)からこどもの読書は始まります」、「がみがみ言いたい気持ちを本で解消」、「いい作品にはいいお母さんがいます」、「いいお母さんは子どもの喜びに敏感です」など。
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- 作成者:NCL編集部
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おすすめ本棚のコーナーなのに、読んで「?」の本をとりあげてよいものか。なにせこの本は、心やさしく忘れっぽくきげんのいいリスや、知っていること考えることが多すぎて頭の重みに耐えかねているアリ、樹の上のリスの家にやって来てやたらと樹から落ちたがるゾウ、そのほかイカ、タコ、カブトムシなど癖のある変わり者たちが次から次へと登場してくるのである。そして一つ一つの短い話は「?」と思う間に終わる。しかし、この本は本屋大賞翻訳小説部門堂々の2位だ。評価は高い。「?」の自分のほうが悪いのだろうか。なにはともあれ、このような本は速く読んではいけません。ゆったりした気持ちのときに、ゆったりと読めば「!」と心に来るものがあるかもしれません。
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江戸時代も終わりに近い頃、主人に代わって長い旅をし、金比羅宮にお参りに出された狗(いぬ)があったという。当時の人たちは狗を代参させた人の心を思って、道々その狗を大事にしたそうだ。この本は江戸から讃岐までの往復を成しとげたこんぴら狗ムツキの冒険物語。フィクションだが綿密な取材で迫真の物語に仕上がっている。
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