年11月、政府は急に、働き手が足りないから外国人を労働者として受け入れる法案を国会に提出。この法案は、短期間に、十分議論されることもないまま、12月に国会を通過してしまいました」と内藤氏は書いている。著者の心配は一言で言うと「来るのは労働力ではなく人なんです」ということだ。長年ドイツにおけるトルコ移民の実態について研究してきた著者が、今後日本で起こるであろうと思われる問題、日本人が外国人とどう接していけばいいかなどを述べている。併せて、世界に難民や移民が大量に発生している現代の厳しい社会情勢についても述べている。「来るのは労働力でなく人」という意味がよく分かる。国民的意識として、われわれはその覚悟を持っているか。
なちかつ
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内藤正典著 『外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?』 2019年 集英社
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- 作成者:NCL編集部
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