著者は児童文学者にして獣医師。思春期の入り口にさしかかった小学生の男の子と女の子の視点から、小動物(飼い猫)の命を見つめる。生まれて間もない子猫をかわいいと慈しむ気持ち、いつか必ず訪れる非情な死別のとき。どんなに手を尽くしても助からない命と向き合って、子どもたちはそれをどう受け容れるのか。