夜回り先生こと水谷修氏は、長年夜の街に出て青少年への声かけ活動を続けてきた。並大抵のことではない。本書は長年の実践をふり返っての総括といった内容だ。青少年の心の問題の解決法について述べたくだりは、氏の実践と経験に裏づけられたもので説得力がある。大きく次の5つの解決法を示している。①心理学的解決法、②医学的解決法、③非論理的解決法(お遍路、毎日2時間のゴミ拾い)、④超越的解決法(宗教)、⑤超越論的解決法(関係機関の連携、総合的アプローチ) しかし、諸問題を一挙に解決する簡単な方法は、日本のすべての電源を夜の10時から朝の6時まで落とせばいいのだと言う。その通りかもしれない。が、・・。
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この頃はやたらと長い、本の内容をそのまま言い表したような書名をつける本がある。まあそんな本だ。間口は広い(低い)が、読み進めるとなかなかのレベルの内容になっている。1.地球について 2.太陽について 3.銀河について(どうして夜空に天の川があるんですか) 4.惑星について(もう一つの地球ってあるんですか) 5.地球外生命について(宇宙人はいますか) 6.相対性理論について(タイムマシンはできますか) 特に5,6章はおもしろい切り口から宇宙科学へいざなってくれる。
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「筋肉は裏切らへん」の決めぜりふでテレビに出ている先生がいる。まったくそのとおりで、コツコツ筋トレに励めば筋肉は太くたくましくなり、成果が目に見えるので達成感、満足感を感じることができる。しかし、著者は、スポーツ選手が競技力、パフォーマンスの向上をめざすとき、それではアカン、筋トレはむしろマイナスになると言う。競技力を向上させるためには、その競技におけるからだの動きのしなやかさ、すなわちからだの各部位を連動させ、その連動性をより密にしていく「全身協調性」を高めていくことが大切だ。筋トレで「つけた筋肉」はおうおうにして全身協調性を妨げる要因となる。必要なのは、その競技の動きを向上させることで「ついた筋肉」である。競技における「全身協調性」を高めるにはどうしたらよいか。それはコツやカンを身につけていくという、非常に感覚的で経験的なことである。筆者はそこに科学的な知見を持ってアプローチしており、説得力がある。このような考え方はスポーツのみならず、広く生きる力を向上させることにもつながると感じた。
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