本文から。「私たちのようにアフガニスタンで日々活動していると、日本という国のスタンスと憲法九条とがいかに深くかかわっているかを、痛切に感じざるを得ないのです。実際、私たちが日本に帰って危惧するのは、現地の現実と、日本でおこなわれているさまざまな平和に関する議論が、あまりにかけ離れている、と感じることです。」 「もう一つは、武力があれば、軍事力があれば、自分の身を守れる、という迷信です。武力が安全をもたらすものかどうか、丸腰でおこなう用水路建設での私たちの経験が教えてくれます。」
*企画展示『今こそ考えよう日本国憲法(このくにのかたち)』から
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よあけ この言葉に引き付けられて、この絵本を手にとり数十年がすぎました。子どもの絵本にしては、ずいぶん地味だと思いながら、ページをめくると。静寂の世界がひろがります。「おともなく」「しずまりかえって」。そこに登場するのは毛布にくるまるおじいさんと孫。ページをめくるたびに静寂の中に、命を感じるんです。何だろうこの感じ。おじいさんと孫がみずうみにこぎだすと、やまとみずうみがみどりになるんです。これが、よあけなんだ。と、感じる絵本です。命や生命力を表す色が青と緑だと、聞いたことがあります。よあけとは、私たちに 新しい力を教えてくれる絵本です。
ユリー・シュルヴイッツは、東洋の文芸美術に造詣がふかく、この絵本のモチーフも 唐の詩人 柳宗元の詩「漁翁」によるものだとか。
どうぞ、その手にも『よあけ』を。☺ <よむよむblogから>
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病気で視力を失っても何でも自分でやろうとする気丈な少年ルーチョ。ただ「目が見えない」からって周りから差し伸べられる手が好きになれない。そんなルーチョが、若い叔母のベア、山小屋の主人の孫娘で同い年のキアーラといっしょに、山岳ガイドのティッツアーノの手引きで山へ行く。岸壁に巣をかけたワシの子育てを観察するめに。ところが、ワシのひなは密猟者にさらわれてしまった。ひなを救いたい、みんなの行動が一つになるとき、ルーチョのかたくなな心も解けていく。
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