なちかつ
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 現代の名工の案内でひと味ちがった文化財鑑賞を楽しむ。科学技術は時代とともに進歩していくが、手仕事の領域はそうとは言えないようだ。宮大工として長年文化財建造物の修理にあたってきた著者は、鎌倉室町期に建てられたもの、それも瀬戸内地方に残っているものが一番すぐれていると言う。時代が下るにつれ作業効率のいい道具が出てきたり、大工の仕事がマニュアル化されたりして、結果的に建造物の質は落ちてしまった。木のよさが生かされなくなったり、大工が技と工夫を凝らして自らの美を追求することが少なくなったからだそうだ。

「マニュアルが悪いとは言いませんが、職人がマニュアルに頼るようになったらおしまいですよ。無心に木と向き合い、木材と向き合い、技術と向き合うから、新しいものが生まれてくるのです。その意味でも中世の大工はまったくたいしたものですよ。中世の大工が残していった建物を見てやってください。そこに世界最高の木造建築技術と日本の美があるのです」

 本当に10日で治るかはさておき、体を本来の動きで正しく動かしながら筋肉を強化し、治していくというのはその通りだと思った。「筋肉は使用されたときのみに発達し、その筋力を維持できます。足の弱化の一要因は、これらの筋肉を発達させるための運動不足です。しかし、筋肉を鍛えるだけが痛みを克服させるための正解ではありません。どの筋肉を動かすのか、それを意識するだけでも痛みが消えるのです。筋肉を目覚めさせるための法則は、体の後ろ側に力を入れるということ」だそうです。実際の方法は本書をご覧あれ。

 列島各地に残る特色ある地形、地層、地質から現在の日本列島の成り立ちに迫る。科学の面白さが味わえる本。北海道から九州沖縄まで、列島を形成した地殻変動の痕跡といえる場所をとりあげ、なぜそのような景観ができあがったのかを解き明かしていく。当地方では、すさみ町の「フェニックスの褶曲」と、橋杭岩、一枚岩、那智の滝に代表される巨岩、熊野カルデラがとりあげられている。なるほど、橋杭岩は弘法大師がつくったんじゃなかったんだ。

2021年 (令和3年)
5月18日(火)
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