なちかつ
図書館WEB

 

◇利用制限の緩和について <6月30日>

 

新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をとったうえで、7月から

◎おはなし会、よちよちぶっくを再開します

資料の閲覧、自習の制限を緩和します

 

利用制限の緩和にあたって、次のことを守ってくださいますようご協力をお願いします。

①図書館へ来るときはマスクを着用してください。

②入館時には手指の消毒をしてください。

③図書館で昼食をとることはできません。

 

<おはなし会・よちよちぶっく>

・入室時に体温を測ります。体温が37度以上の方は参加をお断りします。

<閲覧・自習>

・必ずマスク着用をお願いします。

・所定の場所に着席し、人と人との距離を保ってください。

・自習は3階のみとします。*絵本コーナーは密集密接になりやすいので不可

・利用時間の制限はありません。

 

 

 

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 富山市内から電車で15分、自動車でも約20分の場所に北陸で唯一の村、舟橋村があります。人口約3000人のこの村は、平成に入って人口が倍増、15歳以下の人口に占める割合が日本一になるなど、この村ならではのまちづくりが進められました。平成29年に富山新聞の地域記者がこの村を一年間にわたって取材。地域づくりから教育、農業や健康まで幅広い分野を取材しながらこの村の軌跡を紹介しました。

 その取材の場に出くわしたのが那智勝浦町の教育委員のみなさんで、富山鉄道の駅舎に併設された図書館で、図書館長さんと教育長さんからお話を伺っていた時でした。その模様は本書にも取り上げられています。この図書館は玄関で靴を脱いで上がります。暖かい木のぬくもりがじかに伝わってきます。入ってすぐのフロアは絵本にもなったカモシカが入ってきた児童図書のコーナーです。登録者は15000人という人数からもわかるとおり、周辺地域からも親しまれている図書館を作り上げています。ゆっくりとくつろぐことができる居場所として、そして若いお母さん方の情報交換の場として、この図書館の機能は発揮されている。村長さんや教育長さんが子供たちに絵本の読み聞かせをするという素敵な村。そんな村の奇跡がこの本には詰まっています。<まぐろ記>

 その夜、那智勝浦町立図書館は明々と電灯が灯っていた。間もなく到着する客人を今や遅しと待ち構える関係者と聴衆。それは、図書館というよりはコンサート会場やプロレス会場のノリであった。玄関前にその男を乗せた自動車が到着。降り立ったのは、まだ見ぬ強豪、この本の著者、内野安彦氏であった。玄関に流れる入場テーマ曲 ドゥービーブラザースの「ロング・トレイン・ランニン」 時は平成27年4月、那智勝浦町立図書館を取り巻く熱い人々が那智勝浦町につどい、熱く図書館の未来を、そしてまちの未来を語り合った。その模様は著者が詳細に書いてあり、その時の熱気が伝わってくる。

 この本は書名のとおり、ひとが図書館の魅力を最大限に引き出していることを語りつくしている本です。決してプロレスラーの著書ではありません。<まぐろ記>

 「社会学を研究するやり方にはいろいろあるが、私は、ある歴史的なできごとを体験した当事者個人の生活史の語りをひとりずつ聞き取るスタイルで調査をしている。」 本書はそんな著者がどうしても分析も解釈もできないことを集めて言葉にしたものとのこと。まさに断片的なとるに足らないような短い話が、いくつも収められている。だが、世の中というものは、そうした無意味とも言える断片が集まってできている。

 本書の中の「断片」の一つ「手のひらのスイッチ」は、著者の個人的な悩み、しかしだれにでもありうる悩みを、ごくふつうの社会のありようから排除されるものとして掘り下げた考察をしており、ハッとさせられた。私たちがふつうに持っている幸せのイメージは、ときとして、いろいろなかたちでそれが得られない人びとへの暴力になる。またしかし、歴史的に多数の人びとの合意によって形成されてきた価値観で社会は成り立っている。だから難しい。著者の言うように、せめて主語を「私」にして、だれも排除しない語り方をするしかないのだろうか。

2020年 (令和2年)
7月5日(日)
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