なちかつ
図書館WEB

 

◇利用制限の緩和について <6月30日>

 

新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をとったうえで、7月から

◎おはなし会、よちよちぶっくを再開します

資料の閲覧、自習の制限を緩和します

 

利用制限の緩和にあたって、次のことを守ってくださいますようご協力をお願いします。

①図書館へ来るときはマスクを着用してください。

②入館時には手指の消毒をしてください。

③図書館で昼食をとることはできません。

 

<おはなし会・よちよちぶっく>

・入室時に体温を測ります。体温が37度以上の方は参加をお断りします。

<閲覧・自習>

・必ずマスク着用をお願いします。

・所定の場所に着席し、人と人との距離を保ってください。

・自習は3階のみとします。*絵本コーナーは密集密接になりやすいので不可

・利用時間の制限はありません。

 

 

 

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 コートから外れて落ちてしまったもも色ボタン、アパートのドアのノブさん、バイオリンを作る途中で削り取られた木片、男の子の筆箱の中の赤青えんぴつなど、小さな無生物たちが主人公の短編集。ふだん注意すら向けないモノたちがこんな思いをもっていたのかと、不思議で新鮮な気持ちに包まれる。自由に想像することのおもしろさを。

 2016年6月、二日間にわたって開催された法学セミナーの記録。書名のとおり法学を学ぶ人たちの専門性の高い内容で、他国の憲法や政治制度、先学の研究など法学に関する知識がないとなかなかついていけない。

 それでも蟻川恒正氏担当の第2分科会「個人の尊厳」では、憲法の精神の奥深さを少しは感じとることができた。蟻川氏はまず近代市民社会になって「個人」がいかに析出したかというところから述べる。人でも人々でもない「個人」。その個人に付される「侵すことのできない権利」について、権利というのはそれ自体義務だ、という氏の論理は、そこに「個人の尊厳」につながる意味が見てとれた。「個人」ははっきりとした輪郭を持つ、まさに一人一人の人間であり、「国民」というぼやけた存在とは違う。13条に「すべて国民は個人として尊重される」とある。私たち(国民)は個人として尊重されるのだ。さらに97条「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、・・現在及び将来の国民に、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」とある。権利=義務だとしたら、これは厳しい。私たちは永久に自由に生き、人間らしく生きていく義務がある、そういう社会をつくっていきなさいということだ。国民というぼやけた存在のまま、どなたか強い権力者のもとで安穏と生きる生き方、社会を選んではならんということだ。その厳しい義務を背負うからこそ「個人の尊厳」なのだ。議論はさらに権利と公共の福祉との関連へ続いていく。頭はさらに飽和状態になる。

*企画展示『今こそ考えよう日本国憲法(このくにのかたち)』から

 コロナ禍のため長く休校が続いている。小中学生のみなさんには、こんなときこそすぐれた児童文学作品にひたる時間があってもいいと思う。ちょっと手に取るのがためらわれるような分厚い本。500ページの長編だ。でも、読み進めると、長編だから味わえる濃厚な物語世界が立ち上がってくる。ゆっくり、ゆったりその世界にいればよい。そんなぜいたくな時間を過ごしませんか。「ハイジ、知ってるよ」と言う人、原作は読みましたか。原作を読んでみると「知ってる」の中身が変わる。その驚きと感動を。

 物語の後半はあらゆることがよい方へよい方へと展開し、幸福感でいっぱいになる。ハイジという神の心をもった少女によって、まわりの者すべてが救われ幸せになっていく。子どものための物語としてすばらしいと思う。読者は、前半部で語られるさまざまな苦難をハイジといっしょになって乗り越えるからこそ、物語の終わりで大きな喜びを感じることができる。話の中に入れば読み通すのはまったく苦にならないこの物語を、できるだけ多くの子どもたちに勧めたい。

 図書館にはありませんが、2003年上田真而子訳の岩波少年文庫版(上下巻)も読みやすい日本語訳でおすすめです。

2020年 (令和2年)
7月5日(日)
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